今日はTさんの船外機の修理
以前から依頼されていて、船を上げてもらわないと作業出来ないので
上げてもらていたんですが、今日はその作業
オーバーヒートしているみたいで
とりあえずは水周りを点検します
サーモスタットは塩だらけ
あとはインペラーを点検します
ドライブを下ろして
インペラーを分解します
ここも塩だらけの状態は最悪・・・
前に誰がどんな整備をしたのか
ワタシ的には重症な状態で
よくもまぁこんな船外機で海に出ていたものです
オーナーさんと相談しながらやっていますが
この船はもう売却が決まっていて
時間的にももう追加部品を待っている時間もないらしく
とにかく早く終わらせて欲しいと
本当はそういう問題ではないんですが
不本意ながらも今のワタシの出来る範囲で最善を尽くします
インペラーを分解して
またまた問題発覚
内部は焼きついていて
インペラーのゴムも擦れて焼けています
アルミのケースも傷だらけでひどい状態
たまに沖縄の整備の人はこのアルミのケースとかインペラーゴムの下のアルミのプレートを交換せずにインペラーゴムだけ交換してなおそうとする人がいますが
このケースに新品のインペラーゴムを組むと
どんな状況になるかは素人の人でも想像はつくかと思います
ワタシはこの辺の部品は全て新品に交換して直すので
結局、修理代が高くなるのです
先端が溶けているのがわかりますでしょうか?
下のアルミのプレートももう再使用はしません
ゴムが当たるところは傷になっていてこれも新品のゴムとの相性が悪いのです
インペラーの溶けたゴムが水の出口に詰まって
プラスチックのようにカチカチに固まっています
水の出口をほとんど塞いでいます
これだけ熱でインペラーゴムが溶けているということは
多分、以前に空回しした事があるのかもしれません
本当はこのプラスチックのケースも新品に交換したいんですが
オーナーさんの希望で何とか問題ない状態に修正して再使用(泣)
オーバーヒートの原因はわかったものの
こんな状態が悪い船外機も
言われることしかできない現実にちょっとモヤモヤします
エンジンの事を考えると
本当はちゃんとなおしてあげたいところです
とりあえずはこれでも問題ない状態には戻りますが・・・